こんばんは。
松山から帰ってきた、玉ねぎ王子です。
今日玉ねぎを掘り起こしたのですが、(by ひろみ号)坊主がひどかった。
坊主とは葱坊主、とう立ち、抽台(ちゅうだい)といって、よくありません。
玉ねぎの真ん中に芯のようなものができてしまい、長期貯蔵するとそこから腐ってしまいます。すぐに食べるならその部分をのければ普通の玉ねぎと同じです。
小さい頃はこの葱坊主をおもちゃの刀で切っていました。
それがあまりにも楽しいので、「もっと坊主を作ってくれ」と言ったら怒られたのを覚えています。
その坊主がたくさんありました。
この畑は2種類の品種を栽培していました。同じ早生系ですが、「七宝早生」と「貝塚早生(だったかな?)」の二つです。
そして、片方が坊主だらけになりました。違う品種の玉ねぎを同じように栽培したせいでしょうか?
収穫時に手伝いに来てくれている、親戚のおばちゃんに、「坊主がひどいやろ?来年は作るんやめないかんね~」というと、
『でも、隆介、この玉ねぎ昨日食べたんやけど、相当甘くておいしかったよ!』と言います。
ちょっと、ビックリというか、ハッとさせられました。
私の頭の中では、「作りにくい=ダメだ。」みたいな方式ができていて、甘さ、おいしさなんかを考えていませんでした。
作りやすいとか、今まで通りの方法でできる。といった楽な方法を最優先させていたのです。
でも、私たちが目指すものは違うはずです。
食べてくれる人の「おいしい、甘い」のはずです。
そして、作りにくいもの、今までとは違う栽培方法を見つけたり、工夫しなければいけないこと、
これって、
すなわち
『こだわり』ってやつではないのでしょうか?
ハッ!!
気づいてしまった。
来年の作付を考えるときにはこの品種をよ~く検討します。
今日の経験でまた一歩前進できたかな。
長いブログでした。
読んでくれてありがとう。
おやすみなさい。