北条地区上難波(かみなんば)産の玉ねぎです。
株式会社 七宝 の『甘70』という品種です。『辛味が少なく生食に適した甲高種。』と種の容器に表示されています。
名前のとおり、甘い玉ねぎです。
なぜ甘いのかというと、本来、玉ねぎの中には辛味の成分と甘味の成分がありますが、それらの成分を同時に摂るとどうしても辛味の方を感じてしまいやすいんだそうです。
ですから、この「甘70」の特徴の辛味が少ない=甘味を感じやすい。
つまり、「甘い玉ねぎ」ということです。
交配した会社が「生食に適している」といっているのですから、ぜひ一度は生で食べてみてください。私たち生産者もオススメします。
その際にスライスした玉ねぎを水にさらすのではなくて、20~30分ほどそのままの状態で置いておいてから食べてみてください。それだけで食べられます。
なぜ水にさらさずに食べるのを勧めるかといいますと、血液をサラサラにする玉ねぎの辛味の成分「硫化アリル」は水に溶け出しやすい性質を持っています。ですから、水にさらしてしまうと、血液をサラサラにする効果が薄れてしまうからなのです。
私たちはこの「甘70」という玉ねぎをメインに生産しています。
一般に栽培されている「もみじ3号」の方が貯蔵性がよく、直売所用には向いていますが、少しでも私たちがおいしいと思える玉ねぎをみなさんにお届けしたいと思い、この品種を栽培しています。
よく、「あんたとこの玉ねぎは他の玉ねぎよりも甘くておいしいんよ!!」と言っていただきます。
特別なことをしているわけではありません。
ほんの少しですが、甘味をより感じられる品種を栽培して、
ほんの少しですが、しっかりとこだわって世話をしています。
そして、「半分はやさしさで出来ています。」という、あるお薬のCMではありませんが、この玉ねぎの半分とまでは言いませんが、数パーセントは私たちの想い、たとえば「愛情」みたいなもので出来ているかもしれませんね。
そして、その想いがほんの少しですが、玉ねぎをおいしくしてくれているのかな。なんて、そうであったらいいな。なんて思います。
なんか最後は学生の意見発表の作文みたいになってしまいましたが、私たちの『甘70』玉ねぎをぜひ食べてみてください。
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